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小説 なぜリケジョは肉食か(2)

ここでは、「小説 なぜリケジョは肉食か(2)」 に関する記事を紹介しています。
第2話

 そんなリケジョたちであるが、男社会の内部にいると次第に集団化してきてメシもトイレも一緒に行くわけでる。気色悪い、連れションかよ、などと言ってはならない。報復攻撃を覚悟するというのなら話は別であるが。まあ、報復攻撃にもいろいろある。わたくしとて我が身は大事ゆえ、詳しく延べるわけにはいかないが、敢えて言うなら第二次大戦中のドレスデン大空襲のような一方的集団爆撃を受けるわけである。

 だいたいだ、トイレの内部で話なんぞはじめるわけで、それが大抵、誰かの悪口ときているからたまらない。彼女たちの声は次第に大きくなってくるわけで、「あははは!」などと人を嘲るような嬌声まで飛び交う始末である。

 トイレの隣はある教授の部屋なのであるが、

「あのハゲ、生理的に受け付けない」

「そーそー、臭そうだし」

 などと、当人が隣の部屋にいることなぞ忘れて話してるわけである。居室の教授はご機嫌斜めで、次は彼女らのクラスの講義である。全く、困るのである。なぜならその教授がご機嫌斜めのまま、講義を始めると大抵は男子学生に被害者が生ずるのである。

 当の教授がいうわけである。

「A君、君にとってこの方程式を導くのは実に簡単だが、黒板に書いてみてくれたまえ」

 その方程式というのは、解くのも難易度の高い微分方程式である。A君は答えに窮する。すると教授は言う。

「まったく、君たちはなっとらんね。勉強というものを甘く見過ぎだ」

 などと、のたまい、すらすらと方程式を解いてしばらくはA君を侮辱する言葉を投げつけるのである。A君にしても、すでに習ったことになっている方程式を解けなかったわけで、言い返しようがない。

 ところがである。これが女子であったらどうであろうか。

「うーーん、わかんなーい」

 それこそ、「○○細胞はありまーーす」みたいな声である。

「そうか、君にヒントをあげよう。この式は次のように変形して……」

 などと教授ときたらまるきり態度が異なるわけである。実に小癪であり、俗にいうのなら「しゃらくせえ」わけであり、かつなんともストレスフルなのである。
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