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小説 なぜリケジョは肉食か(3)

ここでは、「小説 なぜリケジョは肉食か(3)」 に関する記事を紹介しています。
第3話

 化学の学生実験ではペアで実験することが多い。つまり、女子と男子のペアが発生することがある。

 これは彼女らにとって恰好の草刈場である。なぜならば、化学の実験ではピペットなるものがあり、薬品を口で吸い込むガラス管があったりし、いちいち拭いてから自分が使うのも相手に失礼なので、そういった触れあいが増えるからである。

 わたくしは器用であったゆえ、極めて短時間で実験を終え、自宅に戻って昼寝などしてるわけだが、中にはとてつもない不器用者がおり、これがまた男女ペアだったりするわけだ。実験が終わるまで帰してはくれないから、阿呆なことに深夜までやっていたりする。わたくしの学校は北の方にあり、冬の深夜は寒いし雪が数十センチも積もっている。なおかつ学内は林や原っぱであったりするので、帰宅に難渋するのである。

 彼、彼女は実験が終わると、大層苦労して原野を抜け、学外の街の中に出る。吹雪の日なんか、そこでもう歩きたくなくなるわけであるが、地べたに寝たら凍死してしまうのでとりあえず近い方の家に避難するわけだ。

 北国の家は強力なストーブとコタツのおかげで快適である。そこで、鍋などはじめようと女子が言ったりするわけだ。これはもう一種の罠であり、言われるがまま鍋なぞ一緒につついてそのまま泊まるわけだ。ここで、何が行われるか、わたくしには詳細に書けないわけであるが、簡単に言えば手込めにされ、丸め込まれてるわけであり、ようするに「そういうこと」である。

 その夜の感想について、当該女子からの報告により、学科どころか学部中の女子に翌日昼前までには伝わっており、みんなの知るところとなる。男子学生はかくして彼女の奴隷と化するわけであるが、それでやめておけばいいのにそうではない。

 実験ペア変えは、成績評価の上で不公平をなくすため、半期に一度実施される。そうしてまた新たなターゲットが犠牲者となるわけであり、報告の標的とされるわけだ。企業の四半期業績報告じゃあるまいに、定期的に成績を争ってるかのようであり、実に恐ろしいわけである。
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