FC2ブログ

サプリの善悪

ここでは、「サプリの善悪」 に関する記事を紹介しています。
ここにない小説は右のキンドル版リンク先にあります

新タイプ美白剤

 ハイドロキノンという化合物がある。

 単純な分子構造で、高校化学で習うはず。これをつかった美白剤が次々に発売されている。

 で、効果は、というとおそらくはある。というより、かなりありそうではある。

 しかし、安全性に相当、疑問符がつくような代物であり、あまり勧められない。工業的に多量につかわれるので、安全性についてもかなり理解されている。すでに発がん性についても明らかになっており、そのほか、ろくでもない副作用を持っている。だいたい、分子構造を見ただけでかなり、危なげだと、専門家なら分かるはずの構造である。

 なんでこんなものが今さら、と思うのだが欧米でかなり昔に許可してそのままになっている、という事情もあるみたい。そんな昔では危険性は考えてないからね。それを最近になって日本で認めた、という経緯のようではある。欧米では禁止を検討する声もあるらしい。

 以下は99%品、つまり極度に濃いハイドロキノンについての安全データシートの注意事項。極度に濃い、ということだけは理解して下さい。市販品は5%程度が最大のはず。だからといって危険でないという理由にはなりませんが。

重篤な眼の損傷
発がんのおそれの疑い
長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性
中枢神経系の障害
長期にわたる、又は反復ばく露による肝臓、腎臓の障害





スポンサーサイト
引き続き。

---

美白効果、特にビタミンC

 美白用サプリはどれもこれも、ほぼ同じ成分です。コマーシャルをやっている商品は少し高めになっています。ドラッグストアで、もしコマーシャルをやっていない類似品があればその方が安いです。

 主な成分はアスコルビン酸(ビタミンC)、システインなどです。これもほぼどこのサプリも同じだと成分表を見ると思います。

 おそらくは効果は限定的、もしくはほとんど期待できない、まあビタミンCはとっていけないものではないので、ビタミンCを使ってもいいか、とは思います。ただし、過剰に摂取しても害はないのですが、水溶性なので体外に排出されてしまいます。

 ビタミンCがさまざまなことに効く、といいはじめたのはノーベル賞を受賞したポーリング博士で、かなり昔のことです。ポーリングは有名な化学者なので、大学の先生まで箱を抱えてビタミンCを飲んでいました。その後、先生たちは馬鹿馬鹿しくなってやめてしまったそうです。

 本当は紫外線を浴びないことが大事で、UVファンデのほうがよほど効果があると考えます。最近は高性能な紫外線防止効果のある化粧品が出回っていますので、夏にはつけた方がよいと思います。

 途中執筆ですが、公開します。
 前と同様に文献調査して修正しながらになります。

---

肝臓に効くサプリ

 肝臓にはシジミがよい、とされており、シジミ汁を飲むことが推奨されます。ですが、シジミには鉄分が多く含まれ、実は肝臓が非常に悪い、という人にはとても勧められません。鉄分は肝臓が悪い人にはよくないのです。健康な人にとっても、シジミ程度に含まれるオルニチンでは作用が少ないです。

 というわけで、微生物を使ってオルニチンを多く作って、サプリとして売り出されています。シジミや植物類から濃縮してもいいのですが、コストでは発酵法が有利なので、現在は発酵法を使ったメーカーの製品が売られています。オルニチンはアンモニアを無害化するのに必要なものです。肝臓が悪い人はその機能がうまく働いてくれません。オルニチンの経口摂取が効くかどうかはなんとも言えませんが、毒とも言えないので信じる人はのんだらよいでしょう。

 ウコン、レバーも肝臓が悪い人にはよくないです。おなじ理由で鉄分を多く含むからです。やめておいたほうがよいと思います。ですが、ウコン色素である、ターメリックを使ったカレーに含まれている程度の量なら問題ないです。

 今のところ、肝臓に確実に効くのはグリチルリチンです。甘草という植物に多く含まれ、欧米ではお菓子に使われています。後を引く甘さがあり、甘味料としてはくせがあるので日本人の多くはおそらく嫌いなお菓子です。ですが、食品添加物にとして、風味をつけるのに役立っています。抗炎症作用があり、安全性は比較的高いですが、あまりに大量に取り過ぎると、やはり副作用があります。本当に肝炎の人は、医師の指導のもとで、濃縮した薬剤を注射してもらっているはずです。

 また、ウルソデオキシコール酸という、熊の胆嚢に含まれる成分もよいとされていますが、本当の熊からとったものは、普段使いできるほど安くはありません。韓国ではツキノワグマが絶滅しているため、日本産のものが違法に取引されていると聞きます。すでに化学的に安く合成する手法が開発されていますのではるかに安く同じ成分を手に入れられます。ただし、医薬品扱いです。サプリとしては微量だけドリンク剤に入っていますが、効くほどの量ではありません。肝臓や胆嚢が悪い人は素直にお医者さんに行って処方して貰って下さい。もはやサプリではありません。

コラーゲン

 これはもう、言うまでもなく口から飲んで効くわけがありません。お肌つやつやにはなりませんよ。なぜならコラーゲンはタンパク質で、それを構成するアミノ酸に胃腸で分解されてしまうからです。アミノ酸スコア、というコラーゲンを構成するアミノ酸のバランスもよくないので、毎日多量にとるべきではないと思います。剛直な構造を持つタンパク質なので、生物はこれを使って、皮膚や髪を形成します。ですから、お肌によい、とか言われるわけですが、このコラーゲンは全て体内で合成されたものであり、経口摂取した成分ではありません。

以上、執筆中



サプリについて執筆中です。

書いたところまで公開いたします。
随時、資料を参考に変更していきます。塩素系空間殺菌剤については、
十分な濃度が確保できない、あるいは濃度を高く上げすぎることなどが指摘されておりましたので削除いたしました。

(他に間違っている部分もあるかもしれませんので、校正しながらになります。誤りを見つけたら指摘してください)。


---

はじめに

 私は科学の教育を受けておりまして、世の中に跋扈(ばっこ)するウソに辟易しています。その手の本でも同じで、堂々とウソを並べてる本が飛ぶように売れています。

 たとえばです、深夜CM番組で活性酸素を除去します、とかあるじゃないですか。あの手はみんなウソです。

 活性酸素を除去する、といった舌の根も乾かぬうちに、今度は空気清浄機です。活性酸素の一種を大量に部屋にまき散らして、菌だの花粉だのをやっつけますとか、あれウソですよ。ウソというのが言い過ぎなら根拠はありません、と言っておきます。放出される活性酸素なんてあっという間に分解してしまいます。オゾン以外は。いまこのメーカーは活性酸素という表現をやめていますが、より怪しげな物体を持ち出しています。

 体内の活性酸素を除去するとかいうサプリも信じがたいです。体内に活性酸素があるから、それで悪い菌やがん細胞をやっつけてるんですから。余分にできた活性酸素は酵素で分解されるようにきちんとできてるんです、人のからだって。

 活性酸素の他にも、枚挙にいとまがないほど、ウソがあり、ウソを並べるとその本は売れる、サプリも売れる、という循環で本当に私は悲しい。

 書いてる方々には善悪の判断とカネをはかりにかけて欲しい、どちらが重いかと。そのようなおもいで本書をしたためました。どうぞ、最後までお読み下さいますとありがたく存じます。


活性酸素ってなに?

 地球上は酸素(O2)に満ちあふれています。大昔は、二酸化炭素(CO2)が大気だったものを植物が光合成でここまでの濃度にしたからです。実に30パーセントもの酸素が大気に含まれています。で、酸素という分子ですが、実は生物にとって猛毒となる働きを元々持っています。このあたりが不思議なところなのですが、酸素だけ、他の元素と違う性質があり、とても化学的に活性が高いのです。専門的には電子が二つペアになると安定になるのですが、酸素分子はペアになってないのです。正確ではありませんが、これ以上の説明をすると難しい話になるのでやめておきます。

 ほとんどの物は酸素と結合して燃えます。燃えかすは別にして。金属でさえ酸化反応によって燃え、強烈なエネルギーを発生します。ロケットブースターの燃料にはそのためにアルミニウム粉末を混ぜたりします。ここを生物は利用し、炭水化物を摂取して酸素と一緒に燃やしてエネルギーを得ています。得たエネルギーは運動に使ったり、体温を上げるのに使われます。

 酸素を使う理由は、化学的な活性が高く、モノと一緒に反応することで膨大なエネルギーを生み出すことができるからです。だから、活性な酸素を生物、特に動くのにエネルギーが必要な動物が利用してるわけです。これが深海だと、酸素が十分にありませんから、海底火口から噴出する硫化水素という大変に毒性(地上の生き物にとっては)の高いガスを利用します。硫化水素も酸素と同じように活性が高いです。

 何が言いたいかというと、活性、つまり簡単に言うと毒性が高いものほどエネルギーを生み出す力が強い、ということです。地上に住む生物は逆手に酸素を利用してエネルギーを得ているのです。毒性を打ち消す機構も持っています。

 さらに酸素の怖いところは、さらに活性の高い酸素系化合物を多種生成できることです。多くはあまりに活性が強くて、あっという間に反応して消えてしまいます。それほど活性が強いわけです。

空気清浄機と活性酸素

 本当にたくさんの活性酸素化学種があるのですが(11種類くらいがこれに属する、とされています)、有名なのはオゾン(O3)です。雷や放電によって生成され、非常に高い活性を持っています。近頃ではこれで水道水を殺菌、浄化してるくらいです。水道水になるころには分解してるので問題ありませんが。

 昔は変電所の近くにいくとちょっと生臭いような匂いがしました。高電圧のエネルギーで酸素分子がオゾンになってるからです。少量ならまあ問題ないですが、高濃度になると人だってやばいです。雷でもオゾンが発生するので、大気中にわずかに含まれています。オゾンには特有の匂いがありますが、空気清浄機から異臭がするなんてことないでしょ?ですからあんまり心配する必要はありません。規制はされてませんが、ガイドラインとして最大でも0.1ppmを下回るようにすること、というお達しが60年代にできています。JISでも基準があり、オゾンの濃度を規定以上放出するような機器にJISマークはつけられません。また、米国では法規制されていて室内で0.05ppm以下です。まず、問題のない濃度です。ですから家電メーカーはオゾンという言葉を使いたがりませんし、もちろんオゾンなどほとんど機械の外に出ないようになっています。

 他に活性酸素として有名なのがスーパーオキサイド・アニオン、という酸素の変種です(O2-)。これはオゾンよりはるかに活性が高くて、体内でも少しだけ発生しています。何に利用しているかというと、ばい菌やがん細胞などを殺すために使われています。あんまりたくさんのスーパーオキサイド・アニオンが存在すると、逆に毒になってしまうので、生物は専用の分解酵素を持っています。ですからサプリなんか飲まなくても、危険な濃度になるほどのスーパーオキサイド・アニオンはできません。

 ほかにもまだまだ、活性酸素の種類はたくさんあります。強烈に危険なのがヒドロキシル・ラジカル(OH・)です。あまりにも活性が高すぎて、発生した途端に周囲の物質を壊して消えます。まあ、身の回りにあまりあるものではないです。体内で発生してもベータ・カロテンなどの抗酸化物質ですぐに消えますし、そうでなくても周囲にあるものと極めて迅速に反応してしまいます。脂質と反応すると厄介で、過酸化脂質という体に良くないものが出来ますが、これはある程度しかたのないことですし分解もされます。

 色々と種類がある活性酸素ですが、どれもこれも活性が強すぎて周囲の物質とすぐに酸化反応を起こしてしまうので、空気中で長く滞在することなどできません。

 それでは空気清浄機を作ってるメーカーの言い訳が立たないですし、確実に発生できるオゾンにはガイドラインがあります。そこで、ヒドロキシル・ラジカルを持ち出すわけです。この物質が水と一緒にくっつくと安定化しますよ、という理屈をつけてるわけです。私の知る限りではまともな論文は一切出ていません。水とくっつくと確かに安定化するのは事実ですが、メーカーが主張するほど沢山の水を抱え込むことはできないのです。もうとっくに専門誌には発表されています。

 ただ、空気清浄機の機械の内部、放電している部分ではこの手の活性酸素が働いている、と考えられますが、それが空気中で安定的に循環するなんてことはまあ、あり得ないし、そんな危ない装置があったら私は買いません。メーカーだって責任とれないでしょうし、作るはずがありません。

望ましい空気清浄機

 じゃあ、空気清浄機には全く期待できないのか、というとそうでもないです。空気中のほこりを取り除いてくれたり、タバコ吸う人の部屋には煙がただよっています。空気清浄機はそれらを吸い込み、濾過します。放電機構のあるタイプでは放電部で有害物質が分解される機能も期待はできます。ただし、部屋に活性酸素なんてばらまいてはくれません。

 具体的にメーカーを書くことはできませんが、風量の多いタイプが良いです。大量に空気を濾過できるからです。それからHEPAフィルタを使っているものはどうしても風量が落ちがちです。もともとHEPAフィルタというのは半導体製造会社が開発したもので、ナノメートルサイズのゴミを濾過するためのものです。ですから、空気を通す時にスポンジ越しに息を吹くのと同じ理由で、どうしても風量が落ちてしまいますし、そのうちに目詰まりしてきます。元々は産業用ですから、そういうところでは定期的に交換します。でも高いですしね。

活性酸素を下げる、と謳うサプリ

 大体は根拠希薄なサプリが多いです。多いのが、植物油を加工したものですが、高いはずがありません。それを不当に高く売っているのです。買うべきではありません。活性水素なんてもってのほかです。

 まず、批判として植物油加工品ですが、これが体の中に取り入れられ、体内各所で生成される活性酸素を随時けせるはずがありません。このようなものを使うくらいなら抗酸化物質を多く含む野菜でも食べた方がよいです。もっとも、これだって必ず効く保障はありません。

 すでに述べた通り、活性酸素は必要なときに必要なだけ利用されます。過剰に発生すれば酵素が分解します。必要以上に、活性酸素を消してしまうのは体の機能を損なうことになりますし、そのような製品をメーカーが売るはずもありません。ようするに害にも益にもならないものを法外な価格で売っている、ということになります。ごま油の成分を売っているメーカーもあります。文献で実証された、としていますが批判的な論文も発表されています。もちろんそんなこと、メーカーが言うわけ有りません。こわいところが一つあり、ごまアレルギーを持っている人にはとても体によくない、ということです。アトピーにもよくないと指摘する文献があります。

 では、次は活性水素です。水素には確かに活性酸素を中和する効果があります。ですが、水素分子は宇宙で最も小さな分子です。金属の中でも浸透してしまうほど、小さいのです。水素ボンベがありますが、ボンベが古くなると危険なので、厳重に赤く塗られ管理されています。取り扱う人は、定期的に点検して、日付まで書いているはずです。私の出た大学では古くなった水素ボンベを放置していたことがあります。昔のことですから、いい加減な先生もいたわけです。ボンベの取り出し口のところが水素が浸透して脆化しており、先生が触れたところ、折れて水素が吹き出したそうです。慌てた先生はボンベを担いで中庭に持って行き、全部空気中に放出させて事なきを得たそうです。

ボンベのような厳重な管理をして、しかも厚い金属で閉じ込めてもそんな危険があるのに、アルミパウチに入れたところで瞬時に浸透して空気中に出てしまいます。まずダメなパッケージング方法です。では、というので、水素発生源を中に入れた小瓶を売っているメーカーもあります。ですが、体の中で活性酸素を十分に消せるだけの量はありませんし、そもそも飲むときに拡散して消え去ってしまいます。もう、述べた通り、体の中で消すような機構を作ってあげない限りは活性酸素を消すことはできないのですし、体の役に立っているので必要以上に消されることもありません。

中性脂肪を下げるサプリ

 中性脂肪というのは何かまず考えて見ましょう。主な成分は、トリグリセリドという物質です。これ、何かというと、要するに単なる動物や植物など自然にある油です。トリ、という冠詞は三つ、と言う意味で、油の分子が三本並んだ恰好をしていて、自然界の脂肪は大抵これです。

 なんでまた血液中に増えるかというと、要するに油の取り過ぎなんですが肝臓に沈着してしまうと脂肪肝をおこします。また、アルコールを過剰にとると、肝臓で脂肪を分解できなくなって血中に脂肪が流れてしまいます。膵臓にも良くありません。動脈硬化の原因、とされていますがこの機構は果たして本当なのかは分かりません。ですが、常識的には動脈硬化の一因とされています。

 で、サプリのご登場となるわけです。

 もちろんですが、どれもこれも成分を見ると約に立たないものばかりです。とても高い製品がありますが、中身はどうということもない成分です。いいところで、植物油を変性させたものです。安いはずのものですが、高い価格で売っているのです。だまされないように。

 DHA、EPAはオメガ3ー不飽和脂肪酸、と呼ばれる油で魚に多く含まれています。これは善玉コレステロールを増やす働きがあります。この手のサプリはおすすめします。医学的にも効果が立証されています。青魚に多く含まれており、様々な二次的効果があるとされています。最近では脳によいのではないか、という説があります。記憶や精神安定によい、とする報告もありますが、まだ確立された理屈ではありません。ですが、それだけ安全で専門家が認めるものです。ごく安くサプリも売っています。酸化しやすいので、長期保存には気をつけて下さい。大抵は酸化防止剤の袋が封入されていますから、密閉して冷蔵庫にでもいれておきましょう。でも、サプリをとるくらいなら新鮮な青魚を食べた方がもちろんのことよいです。

 効果の高い薬(お医者さんの処方する薬です)もあります。スタチンといいます。日本の製薬が開発したものですが、特許がきれたのでジェネリックが多く発売されており、安いです。お医者さんで高脂血症の第一選択薬になります。ほんの少しで劇的な効果があります。このお薬をせっかく開発した製薬には頭が下がりますが、特許が切れて困っている、ということです。

copyright © 2006 2019 文豪ストリーキング all rights reserved.