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小説 (創作、二次含む)

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車が好きで、よく間違いだらけのクルマ選び買いました。ちょっとだけ真似させてください。もう、たくさん書いてるかたがいらっしゃいますけれど。

STAGE I
スバルのフラットフォーが手に入った。こいつはジャグヮなんて目じゃない。コイツでスーパーに乗り付けてカップ焼きそば一個だけ買うというのも粋じゃないか。フラットサウンドとともに108円で買ったブツを家に持って帰った。昼飯にするのだ。

STAGE II
家の門にまたぶつけた。ブラックアイスというやつで滑ったのだ。だが、スバルには直前に停止する素晴らしい電子の目がついている。ぶつけたと思ったのは衝撃だけだった。大事にカップ焼きそばを台所に持ち込む。勿論、ネギは買ってある。

STAGE III
まず処理はネギからだ。コイツの処理は大変だ。一休整備士並みの器量で切らないと目が潤む。それから、カップ麺だ。コイツの処理は簡単なので略す。

STAGE IV
なんといってもネギだ。コイツはカップ焼きそばに革新を起こす。ここ10年來の出来といっていい。さっと水をくぐらせ苦みを取る。そしたらカップ麺にかけて出来上がりだ。なんとも安直じゃないか。でもユーザーのため息間違いなしだ。

懲りないですが。

STAGE I
進駐軍が放出。何をかといえば、ドライフルウツとやらだ。乾いた果物だ、ということになる。闇市で安吾と買った。それにしてもGIとやら、やたらとアルミニユウムがすきでたまらないらしい。

STAGE II
乱暴にも、安吾がアルミニユウムを引き裂いた。これは、なんだ。カストリのカスみたいだ。落胆する安吾に、優しい私は言った、まあなんかのくいものにはちがいない、君の好きな新橋に行ってのもう。安吾はいかにもつまらなそうに頷いた。

STAGE III
安吾は店に着くなりカストリを注文した。カストリにつけたドライフルウツを一口食い、安吾は驚嘆の声を上げた。「うまいぜ、君。君もためしてみるべきだ」。

STAGE IV
安吾がうるさいので、私はどうしたものかと思案しつつ、カストリにつけた。こいつは、臭いだけだぜ、と安吾に言った。安吾が怒り出す手前で作り笑顔でやっぱり、うまいや、と言った。

STAGE V
夜、井伏さんのところに二人で行った。井伏さんは気分悪そうに、そりゃ水につけてくうもんだ、といった。安吾は気にせずカストリで食っていた。懲りないやつだ。

太宰さんはとても健啖家で、大食家でした。もう少しだけ練習させてくださいね。

STAGE I
 この焼きそばとかいう食い物、スウプがついてるものが、あるらしい。闇市で見つけた。何やら意味ありげなアルミニュウム袋にスウプの素とやらがはいっているらしい。安ウイスキーの臭さを消すのにいいだろう。一円と妙に安い。つまみに味の素ばかりで飽きてきたところだ。

STAGE II
 カツプ焼きそばとやら、以前、私がつくったやり方は間違いだ、と井伏先生にお叱りをうけた。ちかごろ、進駐軍のくいもの、井伏先生も食っているようだ。クリスピイ、それはどうやら私の間違いであるらしい、らしいというのは正しい食いかたなぞあるものか、という私独自の考察が、通常の人間にはないとわかってからだ。

STAGE III
 正式なる手順にて書す。やきそばとやらは、やわらかくなくてはならぬ、それでは豆腐とおなじではないか、という嫉妬にも似た感覚をうちすて、湯をわかす。かやくとソウスも取り出し、スウプの粉も用意した。

STAGE IV
 慎重なる手順にて、アルミニユウム箔を引きはがす。ここは慣れたものだ。そおして、湯をとろとろと入れる。懐中時計はもちろんもっている。ソウスとかやくは同時に入れた。なにも別にする必要もなかろう、という近代的な判断である。

STAGE V
 三分。じゃあとお湯をながしだす。ソウスも流れていく。どうせ、このような安ソウスがうまかろうはずもない。安吾のカストリみたいだ。スウプ皿には流し湯をいれて、もちろん粉もいれた。

STAGE VI
 くった。これはどうにもうまいと言えた代物でない。ソウスにはその役目たるものがあるらしい。スウプはうまかった。こんなスウプ、貴族も食していたのだろうか。スウプをすっと飲んでウイスキーを口にいれる。絶品だ。それにしても井伏さんは悪人です。


文章が下手で、人に伝わらないみたいです。練習もかねて、今はやりの文豪、焼きそばシリーズ、文章のとても上手な太宰さんものをちょっとだけ書いてみます。


STAGE I
私は、外装袋を破り捨てた。どだい、邪魔である。開けやすい方がいいに決まってる。だいたい、「こころづかい」というものがなってない。
おいしいものは、すぐにでも味わわなくてはならぬ。それを邪魔するとは何事か。

STAGE II
無愛想な、流行りのプラステイクでできた箱は妙に、志というものがない、これをつくった男だか女だかは、何をや感がえんや。ああ、いやだ、箱からお便所の香りすらするようなきがする、だが密閉した銀色の紙片を引きはがさねば食えぬ。えい、と無茶な破り方もしてみようとすら思ったが、小心な私は心細げに少しづつ、少しづつ、引っ張り上げた。安吾君、君にはできまい。カストリばかりのんでるからだよ。

STAGE III
その妙な箱に、火鉢のお湯をざらざらと入れ込む、なぜ三分、なぜ三分かは私に理解できない。だいたい、沸騰してなければいけないという根性がどうかしてる。いいじゃないか生ぬるい湯でも。

STAGE IV
私は思った、しまった、と。「かやく」と「ソウス」とやらを取り出してない。構うものか。後で箸で引っ掛ければ出てくるだろう。

STAGE V
念入りに、懐中時計を見る、三分たった。かやくとソウスを入念に取り出す。安吾、聞いてるか。だから、時計のないお前は時間のみさかいなくヒロポン打つんだよ。まあ、安吾の話はもういい。お湯をじゃあと容器から空ける。かやくとやらはずいぶん堅そうだ。構わずかける。ソウスもだ。私は無視だが、余計なお世話にも、よくかき混ぜろと書してある。

STAGE VI
食う。「おいしいもの」を食うためには、不味いものも食わねばならぬ。しかしながら、少々私の舌にはなじんだようだ、このクリスピイとかいうものが。かりかりと、音をたててかやくがはじける。安吾、豆腐もいいが、たまには硬いものを食え。「おいしいもの」はやわらかいものだけじゃない。中原君は自由にしてくれ。君とはもう飲み食いしない。私の食道楽を、だいなしにする。






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