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自助の精神、なるものとは

ここでは、「自助の精神、なるものとは」 に関する記事を紹介しています。
米国では80年代にムーブメントがあり、この言葉が使われた。日本にも導入されたわけだが、どう考えても本来の意味とはかけ離れているように思える。

現時点での意味は「自分のことぐらい自分でなんとかせよ」くらいの認識になっていると思う。米国でも同様であると感ずる。溺れる人は自分で泳いで岸に着け、そう言っているようにさえ聞こえる。

米国は元々、開拓者の国で特異な文化をもっていると考えた方がよいと思う。国民皆保険制度を批判し、病院では貧乏人は処置された後、市街に放り出される。日本の病院の入院期間はどんどん短縮される傾向にあり、それが医療の進歩によるものだけならばよいが、そうではないところに問題を感じる。

市街にはホームレスらしきものは一見いないようだが、夜になればぞろぞろと主要道路の近辺に現れる。

ビル・トッテン氏(現在、日本人)は、米国のおかしさを糾弾し続け、米国が特異な存在であることをさんざん述べている。最初は極論にも思えた彼の発言の一部は現実のものとなり、彼はおかしくはなかった、と今では思う。自助の精神とは互助の精神と対をなすものであったはずなのに、自己責任論になりやがて国家は最貧層と最富層に分断され、社会不安の原因となっている。

どう考えたっておかしくはないか、誰もがいつ最貧層になるかわからず、このままでは二割程度がまともな生活を送り、後は貧困というどうしようもない世界を予測するものもいる。中世やそれ以降の市場原理主義と変わらない。第二次大戦を挟んでそのような原理はなりを潜めたかに見えたが、21世紀にまた復活し自らを滅ぼそうとしている。

米国型資本主義はすでに行き詰まりを露呈しており、破産する自治体が多数発生するなどの問題がおき、同様の問題は米国の考えを真っ先に輸入する日本でも起き始めている。破産するなら勝手にしろ、自分で立ち上がれ、できるわけがない。人が東京首都圏に一極集中する理由はその点にある。

半身不随になりました、致命的ながんになりました、知らないから自分でなんとかせよ、そういう社会でいいのか、と思うわけだ。
自助の精神は、非常に危険な響きを持つ言葉に成り果ててしまった。

私が「独白」を書いたのもこのような一連の事項に対する反発心からであり、書くと心底疲れる。精神が弱っているのでたまにしか書けない。

参考としたURL: http://diamond.jp/articles/-/16287
参考文献: アシスト社ビル・トッテン講演資料: https://www.ashisuto.co.jp/corporate/information/bill-totten/__icsFiles/afieldfile/2017/03/10/BillSpeechSlide2017_0309a.pdf

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