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小説 続 独白 その三

ここでは、「小説 続 独白 その三」 に関する記事を紹介しています。
 ひさしぶりに連載します。
 その三になります。

 八話完結予定です。

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続 独白 その三

 自分は腹が立っても黙っている方であるが、時には言わせて貰う。また、医者に小言の一言もいわれるか分からないが、このぐらいしたためておかないと気が済まぬ。

 大体だ、先の大戦で戦陣訓なるものを垂れ、先頭に立っていた男が逃げる国である。生きて虜囚となるべからず、と言ったではないか、たとえ自分が書いた文章ではなくても。のうのうと生きて捉えられ、腹を拳銃で撃つという、見事な自殺法までやってのけ、おまけに助かったあげくに刑死である。

醜いとしか言いようが無いわけではあるが、実は戦争はしたくはなかった、等と述べる訳である。なら、玉砕とかいう無駄な死をなぜ止めないんだ、最高責任者として、と思うよ。未だにそういう威張っているヤツに限って最後は逃げる、という性質はこの国から抜けてはいない。

 大抵、そういうヤツは逃げるな、とか言って当人を追い込んで、酷ければ自死させてしまう訳である。24時間365日働け、とか言ってる阿呆である。阿呆は一人で十分なわけだが、どういうわけか、そういう親分まがいの人物が掃いて捨てるほどいるわけである。おまけに大抵は偽善者である。醜い、実に醜いがカネを持っている。私たち庶民は何も文句など言えない環境に追い込まれている。

 そういうヤツが窮地に追い込まれるとまず逃げるわけだよ。いや、普段から謙虚な人が追い込まれたら、別に逃げてもいいんだが、普段言ってる言葉が「逃げるな」であるからして、そうもいくまい。オマエこそ死ぬまで逃げるんじゃない、そう言いたいわけだよ。

それが、ご自分の場合には許されるとでも思っているのか、逃げるわけだ。醜悪極まりない、この汚らしい悪党が。大体、人は飯を食わないより先に、寝ないで居る方が早く死ぬ、と言われている。そんなこと、知ってか知らずかオマエこそ24時間365日、毎日起きていていただきたい、そう思うわけだ。苦情電話にもオマエ自ら出よ、深夜でも早朝でも昼間でも、クライアントの罵詈雑言に回答せよ、そう思うのである。どこぞの貧国に教育機関、とか言ってる場合か。

そういうケシカラン悪党は沢山居るわけだが、中には立派な人物もおられる訳で十把一絡げにエライ人に対して怒っている訳では無い。そういう立派な人物は実に少なくなったが、最近でもごく僅かにおられ、事業存続の危機に立ち向かい、金貸しに物を言い、株主に叩きまくられても、一人も路頭に迷わせず、事業を存続させた人などいるわけである。爪の垢でも煎じて、とか言うが、爪の垢なぞ大悪党にはもったいない。

大体、道徳というものがなってないのは自分の癖に、「道徳が」なぞ言い出す輩は怪しいわけだ。自分は先日、映画を見た。「殿、利息でござる」という映画であったが、題からは想像も出来ない内容であり、エラい人たちが道徳的に振る舞っているのを見て、実に感動した。まったく、それに引き換え、君たちと来たら、実にいやらしい。

最近、子どもが夏休み明けに自死したりするのであるが、そこまで追い込まれる気持ちは分かるのである。エラそうにしてる輩に、あれこれ言われ、やりたくないことばかりやらされ、将来の希望ときたらまるでなく、年寄りの生活費稼ぎをしなければならない。当たり前ではないか。そういう子どもに、逃げてもいいよ、という親切な大人とかエライ人も多少は居るわけで、それは救いではある。救いではあるが、それに従ったら許さぬ、という風潮がまた気にくわない。

 私も言いたいよ、「逃げてもいいよ」と。生物としての本能じゃないか。当たり前だろう。獰猛な肉食獣を前にして逃げない阿呆がいるものか。

 神経に障るからもうこの辺りでやめておくが、実に不愉快なのである。

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