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小説 続 独白 その四

ここでは、「小説 続 独白 その四」 に関する記事を紹介しています。
小説続・独白その四です。

あくまでも小説ということで。

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続 独白 その四

 医者に行ってきて、まあ良い方向ですが無理しないように、と言われてるにもかかわらず、また書くわけだ。というのも、その三でいい足りぬことがあり、どうしても腹の虫が治まりかねるゆえである。

 わたくしの後輩にあたる人物がいた。勤め人である。そこのお偉い様が、実務場所の点検をしに来るという。と言うわけで、彼は説明者として立ち会ったわけである。バカバカしい話ではあるが、お偉い様が来るというので彼は片付けなどして待っていたわけだよ。で、いよいよお偉い様登場である。どうでもいいイチャモンに彼は真面目に反論したわけだ。

 そうしたら、そのお偉い様が、何故言い返す、とか言い始めたわけだ。どこの神様なんだよ、とわたくしは思うが、とにかく彼は真面目であるから、正当性を訴えたわけだ。それに対して、言い返すとは何事だとか言って、大層なご立腹であったようである。そのことで責められ続け、彼はついに自死してしまった。

 彼の直属の上司が、彼の家に行って驚いたわけだよ。普通、死人の顔なんて見る機会も少ないし、まあ、自死された方なんてまず見ることもあるまいが、その上司は見てしまったわけだ。彼はショックで脳障害を起こしてしまった。で、そういう話を聞いたところで、そのお偉い様はどうしてるかというと、普通にふんぞり返ってるわけである。悲しいことに、周囲の同僚もなかった振りである。これ、普通か、そう思うよ、普通じゃ無かろうが普通になってしまってるところが恐ろしいよ。

 まったくどこまでエラいと勘違いしてるのか分からぬが、そいつの口から国際化とか言う言葉が出るわけだ。そんなもの、国際的に許されるわけなかろうが。そいつが外国で一体そういうことやってるのか、聞いてみたいものだが、やってるわけなかろう。許されるわけがない。腹立たしいことに、そいつは首にもならず、表沙汰にもされず、どこへやらとまたご出世である。下々の者どもがちょっとしたヘマをしたぐらいで、しつこく説教するくせしやがって、自分はどうなのだと。わたくしは、そのやるせなさに絶望するとともに、周囲の無関心さに呆れかえった訳だよ。

 無いことにする、というのが美徳とされてるらしい、と生き方のへたな自分は悟ったよ、それでもって、いくら我慢したところで、こういうのは自浄作用が働かない、ってことを残念ながら理解せねばならなかった。無かったふり、そういうのができなかった彼の上司は実害を被ってしまったわけだが、幸いにも復帰して、これまた何事もなかったかのようにしている。

 なにが、クールジャパンだ、クールジャパンの実態がこれか?こんな恐ろしいのが、クールジャパンなのか?わたくしには到底クールだとは思えない。これを、子どもたちに理解せよ、というのはあまりに酷ではなかろうか、あるいは酷と思うわたくしが甘いのであろうか。自死は美徳なのか、違うとわたくしは思う。

 まったくもって、この国はどうかしているわけで、だから国だって働き方改革とか言ってるわけだが、改革しろと言われた方は、してる振りばかりしやがって、まるでなってない。表沙汰にしたくないものだから、色々と小細工するわけで、それがまた頭にくるのである。どこぞやらの広告屋は表沙汰になってるから、ちっとは反省もしてるんだろうが、表沙汰になるまでは知らんぷりと来ている。どうかしてる、という思いはないのか、と思うがそもそも自浄作用がないし、親玉は反省もしないから、いつまでもこういうことばかり起きる。

 まったくもって、腹立たしく、かつ不愉快であり、クールとかいう言葉を聞くと吐きそうにまでなるが、耐えてるわけである。諸外国でこんなこと、強制されたら、どうなるか知ってるところがまた醜い。

 もう、罵詈雑言で埋め尽くしてしまいそうだからやめておくし、神経にも良くない故にそろそろ筆を置きたい。言いたいことはあるのだが、もう書く気もうせた。

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