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太宰 ヤキトリ編その2

ここでは、「太宰 ヤキトリ編その2」 に関する記事を紹介しています。
STAGE I
この間、安吾とはじめてヤキトリを食った。私は思う、ヤキトリよりは鶏鍋だろう、と。だが、ヤキトリにも捨てがたいものがある。またぞろ、鶏を買ってきて締めた。どうしたものか、と私は思案した。

STAGE II
結局、安吾を呼んだ、そして安吾に、またヤキトリを作ってくれと懇願した。私は感じた、安吾は得意気だ、面倒だから安吾に任せただけなんだよ。安吾はまたもやカストリ、こいつ、懲りない、だが串を打つ手はたいしたものだ。おまけに焼きも上手なのだ。例によって七輪で焼く。安吾はいう、「どうだい、君はコブクロが好きじゃないみたいだから、レバアからでもどうだ」、ああ、レバアか、好きだ。

STAGE III
カストリばかりのむ安吾、私は安ウイスキイを好む、だからそうした。レバアにはウイスキイだ、イエスだってこの味には恐れ入るはずだ、と思う。肉をくらって、酒を飲むうち、前後不覚になってきた。

STAGE IV
気が付いたら、中也がいる、だいきらいな男、もうこいつと飲むのはいやなんだ。ヒロポンで根絶させてやりたいくらいだ、そう思う。だが、中也、今日はおとなしい。酒も飲まずに、鶏を一心不乱で食っている。ぞんがい、かわいいやつかもしれぬ、とおもった。

STAGE V
ついに中也、カストリ飲みだす。ああ、もうおしまいだ。檀君を呼んでおけばよかった、というのはあとの祭りだ。例によって大暴れしやがって、また、殴られた。「お前の好きな花は桃か、じゃあ、ほかになにがあるんだよ」「さ・く・ら・ん・ぼ」、「だからてめえはだめなんだ」。それからまた意識がない。いい加減にしてくれ、中也、お前の相手は檀君だろうに。

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