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ヤキトリ 太宰編

ここでは、「ヤキトリ 太宰編」 に関する記事を紹介しています。
太宰は鶏をさばくのが得意のようでした。

STAGE I
鶏を買ってきた。近頃、農家も闇市として堂々たるものだ。この小うるさい肉の塊を売っているのだ。
まあ、構わず絞める。あとは魚をさばくのと同じだ。

STAGE II
このしょうもないときに、安吾君がやってきた。「安吾君、鶏は好きか?」「嫌いな者などおるのか」「わかった、鶏鍋にしよう」
私は思う、鶏鍋は「おいしいもの」だ、それも自分でやっつけた鶏だ。なのに安吾は言う、「君はヤキトリなんてもの知らないんだろう」「その言い方、しゃくにさわるね」少し微笑みながら相手への心遣いをした。「ヤキトリにしよう、で、丸焼きにすればいいのか?」「おまえというやつは、ものを知らんな。小さく切って串にさして焼くんだ」「そんな、ちっちゃなにくきれ食ってうまいのかどうかわからぬが。。。やってみよう」

STAGE III
私は細かな包丁つかいがうまくない、鶏鍋ならブツに切る、なので安吾が器用に切り分けた。「太宰、分かるか、こんなように部位ごとに分けるのだ、そして串にさす、そこがいいのだ」まあ、安吾にまかす。

STAGE IV
庭先に七輪を置いた。安吾は器用に焼いていく。「ほら、焼けた、ここはコブクロという。うまいぞ」、なんだそれ、子宮じゃないか、めんどりならひとつはついてるはずだ。雄鶏なら、別なものがついてるはずだが、こいつはごめんだ。
安吾は言った、「どうだ、うまいだろう」、硬いだけで味がどうも、と思ったが「うまいなあ」と私は答えた。しまいに安吾はカストリを出してきた。「ヤキトリにはカストリときまってる、お前も飲め」果たして、ヤキトリとカストリは語感は似ているが、どのようなものだろうか、と私はおもった。

STAGE V
カストリが回ってきて、安吾は次第に饒舌になってきた、こいつはやばい、ヤツを呼び出されたらたまらぬ。私の天敵たる中也。果たして、中也がやってきた。もう、そのあとのことは覚えてない、殴り合ったか、殴られたか、記憶を失ってる。気が正気になってみたら、何故か檀氏がいたので間違いない。


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