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走れメロス編 太宰さんカップ焼きそば ー檀一雄ー

ここでは、「走れメロス編 太宰さんカップ焼きそば ー檀一雄ー」 に関する記事を紹介しています。
熱海事件とても有名ですよね。可哀想な檀一雄さん。でも逆切れしてしまう太宰さんもいいです。

STAGE I
いい加減、熱海の滞在費も100円を超えている。太宰は、「檀君、東京までひとっ走り金策に行ってくる」、と言って出て行った。もう天ぷらは止めにして、カップ焼きそばでしのごう。

STAGE II
もう太宰が出てから三日だ。カップ焼きそばばかり食っている。いい加減、胃の調子が悪い。私はもう慣れたものだから、カップ焼きそばでいいし、宿からお湯をもらうだけでいいし、待つか。

STAGE III
十日、たつ。さすがに飲み屋のおやじは、太宰を探しに行こうという。仕方ないので、井伏さん宅あたりにいはしまいか、と探りを入れてみた。

STAGE IV
果たして、太宰はいた。

井伏さんと二人でカップ焼きそばを食いながら将棋に興じている。

私はもう怒声を上げるしか手はなかった。「太宰、おまえ何カップやきそばなんか食ってるんだ!いい加減にしろ」。

井伏さんが仲裁に入って、「誰だってこいつのうまさには負けるだろう」と太宰をかばう。太宰は泣きそうだが、言ってやらねばならない。

「カップ焼きそば待つ身がつらいか、待たされる身がつらいか!」太宰はしゃあしゃあと、「カップ焼きそばは三分待たなきゃいかんね、待つ身がつらいかね、待たせる焼きそばがつらいかね」太宰はとちゅうで泣きそうな声で反撃した。

FINAL STAGE
太宰は「走れメロス」というあっぱれな小説を書いた。だが、一言だけいわせてもらう。あれは三日ではなくて三分だ。

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