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カップ焼きそば 太宰

ここでは、「カップ焼きそば 太宰」 に関する記事を紹介しています。
文章が下手で、人に伝わらないみたいです。練習もかねて、今はやりの文豪、焼きそばシリーズ、文章のとても上手な太宰さんものをちょっとだけ書いてみます。


STAGE I
私は、外装袋を破り捨てた。どだい、邪魔である。開けやすい方がいいに決まってる。だいたい、「こころづかい」というものがなってない。
おいしいものは、すぐにでも味わわなくてはならぬ。それを邪魔するとは何事か。

STAGE II
無愛想な、流行りのプラステイクでできた箱は妙に、志というものがない、これをつくった男だか女だかは、何をや感がえんや。ああ、いやだ、箱からお便所の香りすらするようなきがする、だが密閉した銀色の紙片を引きはがさねば食えぬ。えい、と無茶な破り方もしてみようとすら思ったが、小心な私は心細げに少しづつ、少しづつ、引っ張り上げた。安吾君、君にはできまい。カストリばかりのんでるからだよ。

STAGE III
その妙な箱に、火鉢のお湯をざらざらと入れ込む、なぜ三分、なぜ三分かは私に理解できない。だいたい、沸騰してなければいけないという根性がどうかしてる。いいじゃないか生ぬるい湯でも。

STAGE IV
私は思った、しまった、と。「かやく」と「ソウス」とやらを取り出してない。構うものか。後で箸で引っ掛ければ出てくるだろう。

STAGE V
念入りに、懐中時計を見る、三分たった。かやくとソウスを入念に取り出す。安吾、聞いてるか。だから、時計のないお前は時間のみさかいなくヒロポン打つんだよ。まあ、安吾の話はもういい。お湯をじゃあと容器から空ける。かやくとやらはずいぶん堅そうだ。構わずかける。ソウスもだ。私は無視だが、余計なお世話にも、よくかき混ぜろと書してある。

STAGE VI
食う。「おいしいもの」を食うためには、不味いものも食わねばならぬ。しかしながら、少々私の舌にはなじんだようだ、このクリスピイとかいうものが。かりかりと、音をたててかやくがはじける。安吾、豆腐もいいが、たまには硬いものを食え。「おいしいもの」はやわらかいものだけじゃない。中原君は自由にしてくれ。君とはもう飲み食いしない。私の食道楽を、だいなしにする。






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